漫画レビュー からんの本棚

少女漫画・少年漫画・青年漫画のレビューを書いています。新旧の単行本の他に花とゆめ、フィーヤン、ココハナ、プリンセス、グランドジャンプ、コミックバンチを主に愛読しています。

当ブログはアフィリエイト広告を使用しています

王家の紋章 69巻・最新70巻 ネタバレ感想【細川 智栄子】


王家の紋章 69巻

飢饉を背景とした暴動が一向に収束する気配を見せず、ツロの砦にとどまるメンフィス。そこに暴徒になりすましたアルゴン王率いるアッシリア軍が乱入。

長引く暴動はアッシリアが扇動していたことが判明。エジプト征服をもくろむアルゴン王の作戦にまんまと引っかかり、わずかな兵で国境までおびき寄せられた形のメンフィス。

続々と集結するアッシリアの騎馬軍団に焦りの色が隠せないミヌーエ将軍。 多勢のアッシリア軍と普通に戦っては勝てないと判断したメンフィスは、風砂が吹き荒れる砂漠へ逃げ込む作戦に。


メンフィスたちを追って砂漠に誘い込まれたアッシリア兵たちは、慣れない砂嵐に大苦戦。その直後に死海砦からエジプトの援軍が駆けつけため、アッシリア軍は慌てて退去。

メンフィスは直帰せずに死海の砦へ立ち寄って国境警備を厳しくするようミヌーエ将軍に指示を出し、パサルガダイ国についても急ぎ調査するように命じる。

その頃、テーベの都では海の交易商人に扮したトラキアの刺客が虎視眈々と暗殺の機会を狙って王宮に潜入。何の疑いも持たずに広間に顔を出すキャロル。両隣にはイムホテップ宰相の指示を受けたウナス隊長とルカがぴったり寄り添い、警護にあたっていたが・・・。

護衛がたった二人しかいない今がチャンスだと切りかかる刺客たち。ウナスとルカがキャロルを守り、応戦!

トラキアの暗殺者が7人も紛れ込んでいたことが発覚し、大混乱に陥るエジプト王宮。ウナス、ルカが応戦する中、イムホテップ宰相や兵たちがすぐさま駆け付け、トラキアの刺客を一網打尽。ウナスとルカに守られ、奥宮殿へと退避するキャロル。

王宮に平穏が戻ってくると朗らかな表情を浮かべたイムホテップ宰相がキャロルにミノアから手紙が届いたことを知らせる。

最近のエーゲ海はおだやかな日々が続いているというが、未来を知るキャロルはいずれミノアの火山が大爆発を起こして島々が沈んでしまうことを何より心配している様子。エジプトでも震度3くらいの地震が頻発している様子が描かれているので、Xデーが迫っているのかな。その前にキャロルが知恵を授けてミノス王たちが脱出できれば良いけど😣

トラキアに足止めされているイズミル王子は、トラキア王がキャロル暗殺を試みて失敗したことを知って愕然。一刻も早くトラキアを脱出する方法を見つけなければと焦るが、武器を取り上げられ、わずかなお供とともに幽閉されている身。なかなか良策を見いだせないイズミル王子にさらなる試練が。

宴の席でトラキア王に一服盛られて意識を失ってしまうイズミル王子。したり顔のトラキア王がイズミル王子を部屋で介抱するようにタミリュス姫をそそのかし・・・。

トラキア城の門前にヒッタイトのハザズ将軍が到着。トラキア兵の制止を振り切って城内に入ったハザズ将軍は宴席で倒れ込んでいるイズミル王子を見つけて愕然。 これはいったい何事かとハザズ将軍に問い質され、悪酔いしただけだとごまかすトラキア王。

ヒッタイトとの関係が悪化するのは得策ではないと考えたトラキア王は、あと一歩のところで邪魔されたと口惜しそうにしながらも今日のところは捨て置くしかないと引き上げていく。城に留まり、イズミル王子を介抱するハザズ将軍。

テーベの都へと馬を走らせていたメンフィスはその途中で西の砂漠の村に住むカウスという老人から以前墓荒らしがあったとの報告を受ける。王家に仕えていた娘の墓が荒らされ、犯人はまだ見つかっていないという。墓荒らしの件を調べるように指示を出すメンフィス。

同じ頃、エジプトを訪問中のパサルガダイ国のクルシュ公子(片目眼帯の美形黒髪ウェーブ)が正式に面会を求めてくる。メンフィスが不在のために代理としてキャロルがクルシュ公子と会見することに。

そのことを知ったネバメンは王弟の自分を蔑ろにしていると立腹。誰も頼んでいないのに自分も会見に出席して見返してやると息巻き、黄金の男面の胸飾りを胸につけてキャロルとクルシュ公子が挨拶を交わしているところに現れ・・・。

それまで和やかにキャロルと挨拶を交わしていたクルシュ公子の態度が一変。ネバメンが身に着けている胸飾りに気づいた途端、無言に。それもそのはず、その胸飾りは砂漠の地で盗難被害に遭い、行方が分からなくなっていたパサルガダイ王国に代々伝わる大切な宝物。

会見を打ち切り、険しい表情で帰って行くクルシュ公子にあっけにとられるキャロルたち。ネバメンは面子を潰されたと憤慨。その後まもなくして帰城したメンフィスに一連の出来事を不可解そうに報告するキャロルとイムホテップ宰相。

メンフィス不在の間に存在感を発揮できなかったことにムシャクシャするネバメン。そんな中、新たな動きが。元脱獄仲間に捕まったぺルトが王宮に彼らを引き入れ、ネバメンと接触。脱獄仲間に弱みを握られたネバメンは彼らの要求を呑むしかなく、しぶしぶ二人を家来に。

トラキア城ではイズミル王子とハザズ将軍が替え玉を用意して脱出作戦を決行!というところで次巻へ。

今回はアイシスの出番なし。

もう69巻。まさかここまでネバメンが粘るとは。果たして成敗できるのか...😅

💟70巻のレビュー



王家の紋章 69巻